老舗ホームセンターの争奪戦はいかなる結果になるのか!

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DCMホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けに関する意見表明
及び同社との間の経営統合契約の締結

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8184/tdnet/1887436/00.pdf
高木
高木

アライアンス[業務提携]コンサルタントの高木です。

今回はアライアンス[業務提携]の話とは少し離れますが今ビジネス界で話題のM&Aについて解説したいと思います。

先日、ホームセンター大手のDCMホールディングスが友好的TOB(株式公開買い付け)で島忠買収の第一報が流れ、それから約2週間後ニトリホールディングスが敵対的買収になるのを覚悟で対抗TOBを検討との報道が流れました。

本件について勝手な想像をすると、DCMの場合傘下に入っても経営の独自性は担保できる見立てがつきます。
一方で、ニトリの場合経営にある程度介入され業績改善を遂行され独自性は失われる。
店舗ブランドに関してもDCMは島忠ブランドを残し、ニトリは緩やかに統合していく可能性が高いのでは。

そもそも島忠は家具屋として1893年に埼玉県春日部市で創業している。
近年は、家具専門店とホームセンターの2事業を主力事業とし、なかでもホームセンターは外部テナントを引き入れフードコートや食品スーパーなども入るショッピングセンターとして運営されている店舗もある。

ニトリはオリジナルの商品で他社商品は陳列せず製造から販売・配送までを一気通貫にすることで
利益を確保してきている。

DCMホールディングスは、傘下にDCMカーマ、DCMダイキ、DCMホーマックなどを持つ持株会社。
3社の前身であるカーマ、ダイキ、ホーマックの経営統合により設立された。
資本市場を利用したM&Aでは実績がある。
今回のTOBで島忠を傘下に収めると業界1位となる。

株式取得価格もDCMは4,200円を提示したが、ニトリはその上の高値を提示する必要がある。
果たして高額になる買収劇となれば、高値を出す以上の価値をどこに見出しているのか。
興味深い案件ですね。

2019年度ホームセンター売上高順位(単位:百万円)
1 カインズ   441,000
2 DCM HD   430,000
3 コーナン商事   360,013
4 コメリ   337,326
5 ナフコ   217,753
6 LIXILビバ   188,506
7 島忠       139,980
8 アレンザHD   134,260
9 ジョイフル本田  121,100
10 ケーヨー    107,628

※引用元 https://diamond-rm.net/market/56992/