自動車メーカーと通信事業会社が作る未来都市。自動運転が当たり前の世界が夢ではなく現実に!

ニュース

NTTとトヨタ自動車、業務資本提携に合意

https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/32057066.html
高木
高木

アライアンス[業務提携]コンサルタントの高木です。

今回は少し前の話になりますがトヨタとNTTのアライアンス[業務提携]について解説したいと思います。
このアライアンス[業務提携]はスマートシティーを共同開発で進める上で資本提携を行いました。
内容について触れさせていただくと場所は静岡県裾野市にあるトヨタ自動車東日本東富士工場の跡地で「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付けたスマートシティプロジェクトになります。

両社を取り巻く環境と抱えていた課題は?
自動車市場は、市場ニーズの多様化、環境・安全にかかわる規制強化、先進技術の高度化、異業種参入、モビリティビジネス(注1)の多様化等が複雑に絡み合い、自動車産業そのものが大きな変革の時期を迎えていました。

一方、情報通信市場では、クラウドサービスやIoT、ビッグデータ、AI等の急速な進展により、様々なデジタルサービスの利用が進んでおり、それらのサービスの利用を通じて蓄積されたデータを分析・活用することで、より良い方向への変革を実現するデジタルトランスフォーメーション(注2)が世界的に進みつつあります。
その中で両社は、2017年3月27日に公表した「トヨタとNTT、「コネクティッドカー(注3)」向けICT(注4)基盤の研究開発に関する協業に合意と発表されました。

具体的には、「スマートシティプラットフォーム」を共同で構築しヒト・クルマ・イエ、また住民・企業・自治体等に係る生活、ビジネス及びインフラ・公共サービス等の全ての領域への価値提供を行うとの事です。
着工は2021年を予定しており、プロジェクト初期はトヨタの従業員や関係者をはじめとする2,000名程度の住民の入居を想定されています。

この取り組みは近未来のモデルケースとして各業界でも注目されていますが、自動運転・IoT・ロボット・ビッグデータ・AIなど様々な先端技術が入り混じる世界に現代人はどれくらいの時間が掛かるのでしょうか?
因みにスマートフォンの歴史を紐解くとスマホの代名詞とも言える「iPhone」が日本でソフトバンクから発売されたのが2008年、auが2011年、ドコモが2013年、スマートフォンは今では欠かすことの出来ない生活必需品として重用されていますよね。
ガラケーからスマホが主流化するだけでも少なく見て3年は掛かってます。
スマートシティで提供されるサービスは多岐に渡るので人それぞれ興味のある分野から広まっていくのでしょうが、人気のある・ないはハッキリしそうな気がします。
それにしてもこの取り組みはワクワクする夢のあるプロジェクトですね。

(注1)個人のラップトップやモバイルデバイスを業務で使用できる環境を整え、クラウドテクノロジーを活用したデータアクセスを実現すること
(注2)ICTツールにより様々なデータの集積や経営におけるデータの利活用を実現し、新たなビジネスモデルの創出や既存ビジネスの変革を行うこと。
(注3)外部に接続され、情報のやりとりができるクルマのこと。
(注4)情報通信技術