アパレル業界のリアルとネットが融合!新たな取り組みでユーザー獲得は出来るのか?
https://www.onward-hd.co.jp/release/docs/20200713.pdf
アライアンス[業務提携]コンサルタントの高木です。
今回はオンワードHDとZOZOのアライアンス[業務提携]について解説したいと思います。
取り組みの内容は「ゾゾスーツ」で蓄積した100万件の体系データを活用して簡易にオーダーメードでビジネス向けのジャケットやパンツ、ワンピースなど28種類が注文できるとの事です。
オンワードの中国にあるグループ工場で製造し納品までは10日~2週間になります。
さて、今回のアライアンス[業務提携]はどんな背景があったのでしょうか?
この発表があったのは20年7月、ちょうど緊急事態宣言明けから1カ月程経過した頃でした。
皆さんご存知の通りあらゆる業界がダメージを受けたわけですがアパレル業界も同様でした。
オンワードHDは2020年3~5月期の最終損益は24億円の赤字(前年同期は16億円の黒字)に転落しています。
店舗数はこの2年間でほぼ半減の1600店舗になる見通しで、利用が伸びるているECの強化が課題でした。
オンワードHDは、顧客獲得をする上で最短のルートはどこなのか?と考えた末、ZOZOとの提携を決めたのでは推察します。
ここでZOZOの情報をまとめてみたいと思います。
ZOZOの年間利用者は800万人と言われております。
近年のトピックスとしては18年に導入した割引サービスがアパレル企業の反発を招き、大手が相次ぎ撤退し一時的に品ぞろえが減ったなどがありました。
2019年にはヤフーの連結子会社となり前代表もメディアに多く露出していた事から老若男女が知る企業になったと言えます。
老舗アパレルとEC大手の連携で、どんな未来になるのでしょうか。
オンワードHDが顧客に持つビジネス層とZOZOが得意とする若者層を掛け合わせた相乗効果が生まれる事を期待します。